益者三楽 損者三楽

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

論語に「益者三楽 損者三楽」という言葉があります。


孔子曰く、益者三楽、損者三楽。
礼楽を節せんことを楽しみ、人の善を道(い)うことを楽しみ、
賢友多きを楽しむは、益なり。
驕楽(きょうらく)を楽しみ、佚遊(いつゆう)を楽しみ、
宴楽(えんらく)を楽しむは損なり。

季氏第十六

先生がおっしゃった。
「人生において有益な楽しみが三種、有害な楽しみが三種。
礼儀と雅楽を節度正しく行う楽しみ、
人の美点をほめる楽しみ、多くの良友をもつ楽しみは、有益だ。
我侭にふるまう楽しみ、怠けて遊ぶ楽しみ、酒色にふける楽しみは、害だ。

私が注目したのは、昔の人の楽しみに
「人の美点をほめること」が挙げられていることです。

論語には、他にも

「君子は人の美を成し、人の悪を成さず」
君子(立派な人)は、人の美点を伸ばし、人の悪い所は抑えようとする。

反対に

「君子は人の悪を称する者を悪む」
人の悪い点を人に吹聴する者を憎む。
とあります。

孔子先生は、人間はだれしも生まれながらに仁(善)の心をもって
生まれてきている、という考えのかただったので、
人のよいところを見て、それを伸ばすことを
信条とされたのだと思います。

教育者として、人の上に立つリーダーとして、
すばらしいですね。

今日から、周りの人の美点を探して、
たくさん見つけることを楽しみとしたいと思います!

◆今日の一言

いかなる人に対しても、少なくとも一点は、自分の及びがたき長所を見出すべし。

森信三先生