DX時代におけるIT業界並びにITユーザーに必要な人材 [レポート1/3]

BAISOKUです。

去る2020年2月6日、7日に、東京・中野サンプラザで「専修学校フォーラム2020」
<主催:一般社団法人全国専門学校情報教育協会> 
が開催されました。

今年のテーマは「DX時代におけるIT業界並びにITユーザーに必要な人材」

そのフォーラム参加者に配布された資料
Society5.0実現のためのIT技術者養成モデルカリキュラム開発と実証事業
『AI関連 先端技術調査』
に、吉沢、牧がヒアリングを受けた内容が掲載されています。

~職業教育のあり方、専門学校教育の方向性について様々な角度から考える~

を趣旨に年に一度開催のイベントということで、普段の当ブログのテーマとは少し切り口が異なりますが、ご参考になれば幸いです。

※ちなみに一般参加費は8,000円でした。

経営者が経営をしていない!?

当社は起業して20年くらいだが、当初、大手企業中心に対応していたが、だんだん小さな会社にも対応し、どんな会社にもITを導入するということをやってきた。ここ4~5年は、会社のサイズ、予算に関係なく、どんな規模にも対応できている。

その中で、中小企業がどのようにITを導入して、どうやって効率化、生産性向上、働き方改革を実現していくか?を考えたとき、実際いくつかの壁があり、一つには、経営者が本質的な経営をしていない(やりたくてもできない)、ということが根本的な課題であることに行きついた。

中小企業は、みんなで頑張ろう方式、つまり”現場に仕事を丸投げしている”経営方式が多い。経営者は現場に好きなようにやらせている。そうすると、低賃金になってしまう。大卒初任給くらいのまま続いているような感じ。工場であろうがサービス業であろうが同様である。

中小企業は、本来は全体最適で利益を上げて、投資もし、社員にも還元し、永続かつ少しずつでも発展すべきだと考えている。

しかし、現場丸投げの経営をしていると、経営のベースとなるのが低賃金ということになる。つまり、いかに安い労働力を確保してまわすか?が、会社存続のキモになり、最優先となってしまっていることが多い。

そうすると、IT導入は、二の次、三の次になってしまう。とにかく安い労働者を使ったり、辞めないようにするため、自由にやらせればいいということになり、結果、現場任せとなる。

一方で、業績がよくなってくると、人間の力では回らなくなり、そこではじめてITを導入することを考えるようになる。そんな流れで当社に相談がきて、話を聞いてみると、だいたい経営がうまくいっていないことがわかる。現場に丸投げ的にしているので、一人が多能工的になり、その人は休めなくて、残業もたくさんしている。そして辞められてしまうと大きな穴があく。

この状況を改善するためITを導入し、働き方改革の流れに沿って、結果も出し、残業も減らして、利益を出して、会社が永続していかなければならないが、そういうことを考えるべき経営者が、まだまだITを活用するという意識になっていない。


シームレスな動力型システム

そこで、当社はどうしたらよいかを考えた時、システム導入するには、圧倒的に早くなければならないと考えた。

一般的にウォーターフォールといわれる開発方式では、要件定義や設計や開発などの行程があるが、それをやっていると半年から1年、場合によってはもっと時間がかかる。
中小企業の社内にはそれらができる人はほとんどいないし、経営者はドキュメントで見せられても具体的なイメージが湧かない。

そこで、動くものを見せ、すぐに稼働にこぎつけるようにした。

システム化にかかる時間は、ウォーターフォールの開発方式と比べ1/3ほどで「試作」システムを開発し、現場、経営者に、見て使ってもらいながら修正を加えていく。
これを「試行錯誤型開発」と当社では呼んでいる。実際に使いながら修正できるので、最終的に使う人の立場に立った、1社1社の業務の実態にあったシステムができあがる。

「ウチはすでにITツールを入れている」

という中小企業でも、ITは部分的なツールとして入っているが、シームレスなデータベースで一つにつながる仕組みになっているような会社が少ない。
仮に、シームレスなシステムが導入されていても、それをうまく活用している会社を見たことがない。
また、情報のマスター化ができておらず、さまざまな情報にコードを振っていなかったり、振っていても重複していたりして、マスター化するのが一苦労となる。

中小企業がIT導入するときには、ツールによって細切れに効率化した仕事を人が補うような形態ではなく、当社がいう「動力型システム」を勧めている。

動力型システムは、人間の仕事をシステムでシームレスに自動化し、ゴールである”利益”に向けて全員が乗っかって自走し、より加速度があがるような経営スタイルに変えていく仕組みである。

そのために、まず見える化の試行錯誤開発動力型システムを理解していただき、稼働させる中でたまったデータを分析することで、業務改善のPDCAをまわす。
このサイクルを生むことによって、中小企業の永続化、そして利益アップをめざし、社員を含めた「物心両面の成功」へお役立ちしたいという思いでやっている。

— この続きは、次回のブログで。

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