吉沢です。
「とにかく中小企業を応援すること。会社が利益を上げてそれを社員に還元できるように、それをデジタルの力で支援する。」
今日は、せっかく導入する「IT」をどのような考え方で活用し、進化させていくのがよいか?についてご説明していきたいと思います。
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┃ITの分身化
経営者は忙しい。従来は、自分の職務の一部を社員に委譲していくのが一般的だったが、教育がたいへんだったり、一人に全部任せられないので、社員の数をふやさなくてはいけなかったり、一方では社員の勤続年数は短くなって(すぐやめる)いて、どの中小企業の経営者も悩みが多い部分である。
そこで、経営者自身をITでコンピュータに分身させる、というのが「IT分身力」の考え方である。
コンピュータに分身させることができるものも多くある。経営者が社員に伝えたいこと、伝えていきたいことをITにする。例えば、社長しかできない仕事があるとする。経験上わかってはいるが伝えづらいものは、ロジックに落とし込めればIT化できる。複雑な見積もりや積算など、社長の経験と勘と意思をITに覚えさせるのだ。
仕事の質が、肉体労働中心から知識労働中心へとシフトされている現代、頭の中で仕事をしているため、業務ノウハウや仕事のやり方は個々の頭の中だけにとどまって、それらが共有されづらい。
そこで、ITの中に、社長自身の分身やマネージャの分身、社員の分身、そして、BAISOKUの経験自体も含めて、分身力システムとして成長させれば、さらなるパワーアップを図ることが可能である。
┃ ITの武器化
ビジネスは頭の戦いである。そこで、文明の利器であるITを「企業の武器」として使ってはどうか。
そのためにはデジタル化のとらえかたを根本から変えなくてはいけない。単に効率を上げる、手間を省くためだけのデジタル化ではなく、企業の、経営の限界を取り除くための、戦略的武器として、どうITを使うかを考えたものが勝ち残る。
ITを単なる社員の仕事の効率化のためのツールだと思っては大間違いだ。経営者こそがITを経営の武器として使いこなすことができなければいけない。自分の業務の武器を自分でつくるということ。経営になくてはならない盾や矛の武器を、自前ではつくれないからBAISOKUが代わりにつくるのだ。
ランチェスターの第二法則は「武器二乗」といったが、現代においてITこそが武器である。個々にエクセルをこねくりまわしている会社と、全体最適のシステムを使いこなしている会社と、どちらが勝つかは火を見るよりも明らかだ。
経営を戦(いくさ)に例えていえば、飛行機が登場したことによって攻撃の戦略戦術が劇的に変わったように、ITが登場したことによって、経営の戦略自体を変えなければいけない。飛行機が距離と時間の限界を超えたように、ITでは「頭数」という限界を超えられるのだ。ITがなければ、10人でせいぜい15人分の仕事しかできなかったのが、ITを使うことで100人分の仕事もできるようになったのだ。 ビジネスも、もう素手で戦う時代ではない。ITをうまく使いこなして経営の武器として活用すべし。ちなみに、「IT武器」「IT武器化思考」は、BAISOKUの登録商標である。
┃ ITの動力化
産業や社会の発展をけん引する「動力」は、蒸気機関→電力→コンピュータ・インターネットと、時代が進むにつれて大きく変わってきた。現代社会に求められる「動力」は、ゴール(会社の利益)に向けて自走できる、個々の企業のための「動力」型の独自システムである
「動力」型システムとは人間の仕事を効率化・自動化し、ゴールに向けて自走できるシステムのこと。技術の進化により、中小企業でも安価に独自システムが持てる時代である。
これまで、日本の企業のIT化は、個人のExcelや「〇〇管理システム」など、各々の用途に特化したツール系システムを導入するだけで精いっぱいだった。
しかし、ツール型システムの活用は、一見個々の業務を効率化しているように見えて、結局は、細切れになった「業務と業務の間」を人間が補完して、やっと成り立っている状態なのである。
このとき、会社を前に進める「動力」は「人(人材)」であり、属人的な体制となっている。組織を支える人材が退職したり、人手不足に陥れば、業務は前に進まない。
また、組織の人材がそれぞれのやり方で、バラバラに走っていては、どんなにたくさんの時間働いても、なかなか会社は前に進まず、その結果、ゴール(=利益)たどり着くことができない。
BAISOKUの「動力型システム」は、これまで人間が補完してきた個々の仕事を、システムでシームレスに自動化し、会社がゴール(利益)に向けて自走できる「土台」を作るという発想である。
「動力型システム」は、しだいに会社にとって必要不可欠なものとなり、多くの業務はシステムに沿って行うことで、効率化される。人間は空いた時間を活用し、より利益につながる重要な業務に集中できるようになる。
車が自動運転する時代である。今こそデフレにつよく、人手不足につよく、働きかた改革につよく、変化できる組織に。BAISOKUのIT化は単なるIT化ではなくて、会社の動力を人からITに据え変える。令和の時代、人力にたよる経営から、IT、デジタルの力を活用する経営にシフトを迫られている。コンピュータシステムは24時間365日経営を支える土台に、そして、利益に向かう動力になるのだ。 これからは会社の規模が会社の優劣に関係ない時代になる。「人力」で会社を動かしている時代は社員数が物を言うが、これからは少人数でもITを動力にする会社が優位に立つようになるのだ。
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今回のブログでは、ITをどのような形に進化させていけばよいのか?に関して、それぞれ「分身化」「武器化」「動力化」の3つの段階としてお話しました。
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