BAISOKUの吉沢です。
各地で卒業式のニュースが聞かれます。これから社会に羽ばたく若者へ「『仕事=自分』だぞ!」という言葉を贈りたいです。
仕事を通じてしか人を幸せにすることはできないし、自分も幸せにすることはできない、というのが私の持論です。
前置きはさておき、先日「日本のホワイトカラーの生産性は先進国で最下位」という記事を投稿しました。
安倍総理も、先週(3月4日)、第4回「未来投資に向けた官民対話」の中で、
「投資やサービス改善を促し、効率の指標である『労働生産性』の伸び率が
年平均10%の企業を2020年までに約1万社生み出す」
と宣言していましたね。
そこをITの力でなんとかしようと取り組んでいるのがBAISOKUなのですが、
とっくの昔、10年近くも前に全社的にトヨタが取り組んでいたことを知りました。
それが「自工程完結」です。海外では「Ji Kotei-Kanketsu」「JKK」と呼ばれています。
ものすごく平たくいうと、「自工程完結」は読んで字のごとく
自分の工程で仕事を完結させる。自分の担当範囲はキッチリやり、後工程に迷惑をかけないということですが、そのために「仕事の質を高める」ことが必要になります。
BAISOKUでも「品質は人質(じんしつ)だ!」と言い切っていますが、
(「BAISOKUの大則」」参照)
この「人質」を上げる、というのが言うは易し、行うは難しなのです。
BAISOKUでは、徹底的に業務を標準化して属人性を排除することと、仕事の意義意味を深める志の教育の二面から、品質をつくり込む工夫をしてきました。
これを「気合い」や「心がけ」ではなく、科学的なアプローチをもって仕事の質を高めていくところがさすがトヨタの「自工程完結」です。
わたしも、「ものづくり」の面では生産性を上げるために限界チャレンジしてきて、「BAISOKU(=倍速)」の名に恥じないスピード感でシステムを提供できていると自負していますが、他方、「営業」「人事」といった仕事もBAISOKUにできると目からうろこでした。
そのアプローチはこうです。
(1)「目的・ゴール」をはっきりさせる
(2)「最終的なアウトプットイメージ」を明確に描く
(3)「プロセス/手順」をしっかりと考え、書き出す
(4)次の「プロセス・手順」に進んでよいかを判断する基準を決める
(5)正しい結果を導き出すために「必要なもの」を漏れなく出す
(6)仕事を振り返り、得られた知見を伝承する
このサイクルを回していって得られる効果は:
・部分最適がなくなる
・上司が進ちょく確認できるタイミングを作れる
・上下左右のコミュニケーションが深まる
・各部署の固有の強みを最大限に生かせる
・部門内の情報共有が進む
・会議が減る
・理不尽なところが見える
・失敗が減り、妥協がなくなる
・生産性が上がる
・モチベーションが上がる
こんなにいいこと尽くめなら、やらないという解はないですよね?
この仕掛けを仕組み化して、まずは自社で、さらには一般の企業の方にも提供していきたいと考えています。どうぞご期待ください!
自社に「JKK」の仕組みを取り入れたい、または、導入できるかどうか検討したい企業様は、ぜひお問い合わせください!!
◆参考にさせていただいた書籍はこちら
「現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結―――リーダーになる人の仕事の進め方」佐々木眞一 著
利益を生む「スピードアップソリューション」のBAISOKU
代表取締役 吉沢和雄
http://baisoku.co.jp/
TEL 03-6907-3904
FAX 03-6907-3704
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