システム開発の誤解(苦い失敗談)

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

今日は失敗談をお話します。

当社は、「利益を生むシステム開発」を掲げて、
お客様の商売がうまくいくように、日夜
全力でシステムづくりをしています。

そのためにあの手この手を尽くして、随所に(お客様から言われなくても)
工夫をこらして、大技小技をちりばめています。

が、ここでひとつ大事なことがあります。

「システムを導入したからといって、それだけで儲かるわけではない。」

ということです(そんなシステムがあったらうちにも欲しいくらいです)

「おたくの言うとおりにシステムを導入したのに客が集まらないむかっ、
システムのせいだ。代金は払えないむかっむかっ」
と言われたことがあります。

そのシステム、新しいビジネスモデルのスタートのためのシステムでした。

わたしどもも、ITの専門家の見地+その新サービスの顧客の立場の両面から
こうしたほうがいい、こうしたらどうでしょう、と、
さまざまなご提案をしたのですが、
全く聞き入れられずに、注文主の構想通りにシステムが出来上がりました。

ここまではいいとして、その注文主は、まったく営業活動をしなかったのです。
システムを導入したら、勝手にクチコミがひろがって、客が来るはず、と
どこかで思いこまれていたのかもしれません。

新サービス用のプレゼンテーション用に特急でデモシステムもご用意したのですが、
ついぞ使われなかったようです。

これが普通の商売だったらどうでしょう。

建築家が施主さんのご希望通りにお店をつくったとして、
お客が入らないのは建築家のせいだ、となるでしょうか。

システムづくりは、お客様(注文者)と我々の共同作業だと私は考えます。
一緒によいものをつくる、という双方の気持ちがなければ
いいシステム、長く使えるシステムは生まれません。

その気持ちがなければ、わざわざオーダーメイドでつくり込む必要はなく、
市販のパッケージソフトで充分です。

そのプロジェクトは、システムは立派にできあがったのですが、
なんとも後味の悪いことになってしまいました。

その注文主は大きな夢を描いてわたしどもに発注したのに、
理由はどうであれ、結果的に期待にそえなかった。
今でも思い出すと胃が痛くなる話です。

失敗は成功の母。

この反省をもとにさらにさらに学んで、同じことを繰り返すことがないよう
邁進していきます!

◆今日の一言

定期的に振り返る

・一生懸命やった仕事は何か
・一生懸命やらなかった仕事は何か
・お粗末な仕事や失敗した仕事は何か
・集中すべき仕事は何か
・改善すべき仕事は何か
・勉強すべき仕事は何か

ドラッカー