終戦記念日に思う

今日は終戦記念日です。

1945年(昭和20年)8月、日本政府はポツダム宣言を受諾し、
8月15日の正午に昭和天皇の
「堪ヘ難キヲ堪へ、忍ビ難キヲ忍ビ、以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」
の詔勅がラジオで流れ、日本国民に日本の無条件降伏が知らされました。

これにより1941年12月8日の真珠湾攻撃で開戦した太平洋戦争が終結し、
満州事変から15年間の永きにわたった戦争が終わったのです。

戦争の廃絶と世界平和を願い、8月15日の終戦記念日が制定されました。

東京は、度重なる大空襲で一面焼け野原、そこから日本人は立ち上がったのです。

わたしは昭和38年生まれなので、戦後18年たってからこの世に生を受けたことになります。

私が幼いころには、すでに、今ほどではないにせよ、

街並みも道路も学校もすべて整っていました。

私が生まれた翌年には、新幹線が開通し、東京五輪が開催されたのです。

今考えると、たった20年足らずで、あれだけ何もなかった焦土が、よくこれだけ復興したものだと
驚きます。

これも、ひとえに、戦争で尊い命をかけてたたかってくれた先人たち、
そして、その想いを受け継いだ国民が一丸となって日本のために働いてくれたおかげと
心から頭の下がる想いです。

今日、日本人であることを、誇りに思わぬ若者が多いと聞きます。
実際、私に「アメリカ人に生まれたかった」とのたもうた男子もいました。

私は、日本人に生まれてよかった。最高にツイていると思っています。
世界中どこの国を探しても、これほど豊かで、安全で、美しい国はないでしょう。

24時間365日、水道の蛇口をひねれば水が使え、スイッチを押せば電気が点く。
夜中に街中を平気で歩ける。四季があり、自然と共存して生きている。

マザーテレサはいいました「『感謝』の反対は『あたりまえ』」

今の日本でふつうなことが、世界中の大多数の国では特殊なことなのだということ。

先人たちが命がけで築いてきてくれたこの国、日本。
我々もバトンを受け継ぎ、後世に伝えていかなければいけません。

それには、今の豊かさに感謝するとともに、
日本の、日本人の歴史を学ぶこと。

まずは、自分が光ること。
学生はしっかり学ぶ。社会人はしっかり働く。そして人のためになる。

他人事ではありません。わたしたち一人ひとりそのものが、
日本を構成しているのですから。

10年後、20年後の未来のために。
一世紀、二世紀先のこどもたちのために、
よりよい日本を築いていこうではありませんか!

◆今日の一言

萬燈行 (まんとうぎょう/ばんとうぎょう)

内外の状況を深思しましょう。
このままで往けば、日本は自滅するほかありません。
我々はこれをどうすることも出来ないのでしょうか。
我々が何もしなければ、誰がどうしてくれましょうか。
我々が何とかするほか無いのです。
我々は日本を易(か)えることが出来ます。
暗黒を嘆くより、一燈を点けましょう。
我々はまず我々の周囲の暗(やみ)を照す一燈になりましょう
手のとどく限り、至る所に燈明を供えましょう。
一人一燈なれば、萬人萬燈です。
日本はたちまち明るくなりましょう。
これ我々の萬燈行であります。
互に真剣に世直し行を励もうではありませんか。

安岡正篤

スピードアップコンサルティングのBAISOKU
代表取締役 吉沢和雄