株式会社BAISOKU 吉沢です。
さて、今回は、
一人の社員が広範囲にわたり、業務の中枢となっている…
という状況がもたらすボトルネックをどのように解決するか?
を一つの事例としてご紹介したいと思います。
S製作所様は、半世紀以上の長きにわたって建設関連業界の一翼を担ってきた老舗企業。
現在国内の市場では50%強のシェアを誇り、北米、欧州でも高いシェアを有しています。
主要な加工部門にはロボットを採用。優れた稼働率とともに、高レベルでの品質の安定化をバックアップ。
製品の品質改善にも力を入れています。
この徹底したものづくりの会社の管理部門で働く、
ベテラン社員Aさんが定年を迎えることになりました。
ところが定年3カ月前になっても業務の引継ぎができないまま。
●Aさんしか分からない業務。誰も引き継げないー
手順書も作業リストもなく、Aさんが独自につくった膨大な帳簿やエクセルデータだけ。
事態を重く見たマネージャーは、Aさんの仕事の「見える化」が急務と考え、
クラウドの販売管理システムの契約更新が近づいたことを期に、
Aさんの仕事をシステム化することに踏み切ったのです。
●Aさんの仕事をヒアリングして、たたき台(試作)を提供しましたー
まずはAさんに徹底的に作業のヒアリングをしました。
現在の仕事のインプット(手書きの帳簿やエクセルなど)と、
アウトプット(帳票)からシステムの入力画面を構成し、たたき台(試作)をお届けしました。
<導入の狙い>
・管理業務の作業効率向上
・生産管理業務の効率化
・在庫の適正化
・リードタイムを短縮したい
・自社の業務にフィットしたBOM(部品管理)化を図る
<導入システム(機能)>
・受発注管理
・製品/部品のBOM
<導入エンジン>
・在庫管理システム
・各種分析解析システム
<導入効果>
・原価管理、品質管理の精度と作業効率が大幅に向上し、
業務の標準化、スピードアップを実現
・適正発注による在庫ロスを削減
S製作所様は、みなさん元気はつらつ、
ものづくりに誇りをもって仕事をされている、というのが第一印象でした。
ですので、こだわってものづくりをするところと、ある程度しくみに任せるところが自然に業務上流れるようなシームレスなシステムになるように工夫しました。その点ではお役に立てたかと思っています。
今後は、さらに生産性を高め、利益体質化を推進し、会社全体で物心両面の満足と仕事の喜びを目指せる組織になっていってほしいと願っています。
株式会社BAISOKUはこれからも全力で、システム面からバックアップしていきたいと思っています。
「この事例について、もう少し詳しい話を聞いてみたい。」という
ご要望がありましたらお気軽にご連絡ください。
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