おはようございます!BAISOKUの吉沢です。
人生のテーマというか、このように生きる、と決めた生き方の一つに
「己を行う」
があります。
ひとは、誰でも自分の意志で生きているように思えますが、
それならば、なぜ一度決めたことができなかったり、
誘惑や怠け心に負けてしまったりするのでしょう?
わたしは常々、人間には、理想を生きようとする魂と、
その場の心地よさを優先したり、面倒なことから逃れようとする身体との
相反する2つの人格があって、
葛藤の中で生きていると思っています。
普段生活をしているときは、ついつい肉体優先になってしまい、
ちょっと休もうかな、とか、こんなことしても一つも得にならない、
とか考えたりするのですが、
それを、自分の中のもう一人の自分(魂)が、
「いやいや、そんなことではいかん!
お前にはもっともっと理想に生きんか!」と
身体の自分を制するのです。
つまり自分で自分を使う。
「己を行う(おのれを おこのう)」です。
魂はちゃんと肉体を高い位置(視点)からみていて、
「こうしたらうまくいく、こうしたらまずくいく」
ということが分かっている。
自省、あるいは自制できているときは
ちゃんとうまくいくようになっていて、
自分で自分を使えないときは、
ただ周りの環境や事象に流されて
物事が思うように運ばない、ということになります。
最近、ずーーーっと休まずに仕事の微差を積み重ね続けてきて、
やっと、この「己を行う」が、頭で考えるのではなく
腑に落ちるようになりました。
すると、泰然自若というか、
不安がなくなり、どんなことが起きても大丈夫だ、と、
思えるようになったのです。
不安から解放されるとは、こんなに清々しいものかと、
ありがたく思います。
もしかしたら、これまでの努力のご褒美に、
天がこのような境地を与えてくれたのかもしれません。
が、ここで満足して歩みを止める私ではありません。
まだ道半ば!
今日も、自分の使命のため、
己を行っていきます!
泰然自若、波乱万丈どんとこい!
◆今日の一言
人は何のために学ぶのか
学は己の為にす
己を為むるは安心立命を旨とす
志は経世済民に存す
志を遂ぐるは学に依る
学に依って徳を成し材を達す
成徳達材を立命とす
人は自分を創るために学ぶのだ。
そして、人生のあらゆる艱難辛苦にあっても動じないように、
自分を為(おさ)めていく。
自分を創るのは利己のためではない。
世のため人のために自分を役立てるためである。
自分を役立てるには、自己の徳を大成し、
自己の才能・能力を錬磨、向上させていかねばならない。
それが学の本質である。
成徳達材することによって、よりよき運命を創っていくのだ。
安岡正篤