「損得」の基準
個人的に感じていることの一つだが、「損得」の基準がわからない人が多い。
目先の損にこだわりすぎて、本質的なものを失くしてしまっていることに気づいていない。
こんな例え話がある。
「あなたは、自分の財布から1万円が風で飛んでいったら慌てふためき、必死で追いかけようとするだろうが、
これから先、自分に入ってくるはずのお金が何十万円も消えていっていることには平気なのだ。」
あなたが会社員だったとして、お昼ご飯代を節約したり、人付き合いを控えたりしてお金が減らないようにするのではなく、
仕事力をあげて、役職手当や技能手当をアップさせることの方が得なのだ。
これは、お金の話だけでなく、時間についても同じことが言える
ちょっと面倒な仕事を頼まれた時、
「やんなっちゃうな、適当に片づけてさっさと帰ろう」と思う人と、
真摯に対応して双方が納得のいく結果を出す人と、どちらが将来的に得なのかは言うまでもない。
周囲からの評価、今後の仕事の任され方、給与や賞与の考課にも影響してくる。
これは、突き詰められた「得」の本質には、「徳」があることを示しているのではないか?
私は、こうした本質的な意味での「損得勘定」はおおいにするべき!と思っている。
目先にとらわれることなく、長い目で、多面的・俯瞰的に見て、根本的に考察し、正しい損得勘定をしてほしい。
吉沢和雄は「損して得(徳)とれ!」で生きている。