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IT分身化

今日の吉沢

経営者は忙しい。従来は、自分の職務の一部を社員に委譲していくのが一般的だったが、教育がたいへんだったり、一人に全部任せられないの社員の数をふやさなくてはいけなかったり、一方では社員の勤続年数は短くなって(すぐやめる)いて、どの中小企業の経営者も悩みが多い部分である。
そこで、経営者自身をITでコンピュータに分身させる、というのがIT分身の考え方である。

コンピュータに分身させることができるものも多くある。経営者が社員に伝えたいこと、伝えていきたいことをITにする。例えば、社長しかできない仕事があるとする。経験上わかってはいるが伝えづらいものは、ロジックに落とし込めればIT化できる。複雑な見積もりや積算など、社長の経験と勘と意思をITに覚えさせるのだ。

仕事の質が、肉体労働中心から知識労働中心へとシフトされている現代、
頭の中で仕事をしているため、業務ノウハウや仕事のやり方は個々の頭の中だけにとどまって、それらが共有されづらい。

そこで、ITの中に、社長自身の分身やマネージャの分身、社員の分身、そして、BAISOKUの経験自体も含めて、分身力システムとして成長させればさらなるパワーアップを図ることが可能である。

その際、BAISOKUの経験の分身は、システムに追加していくことができたが、クライアント自身の仕事の経験の分身を入れようとしたときに、仕事のやり方を分身できるものが少なかった。

アナログ業務をデジタル化することは分身というよりも単なるデジタル化でしかないし、顧客の仕事を分身する、と言うことに対する訴求力が弱かった。

ITを活用するための術はないのかと考えたところ、そもそも素手で戦う時代ではないのだから、文明の利器であるITを「企業の武器」として使うことはできないか、と考えたのだ。

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