システムだけでは限界がある
以前にも書いたが「起業の理由は助けたい」だ。助けるということは利益を生み続ける、儲け続ける組織になっていただかなければ助けたことにならない。一過性のコスト削減のIT導入では意味がない、ということに気づいた。
つまり中小企業を助けるということは利益を生み続けてもらうというか、儲け続ける組織になっていただかなければ助けたことにならない。一過性のコスト削減のIT導入では、一回ぽっきりの効果で終わってしまう。
どうやったら助け続けられるかというところで、この10年そこにテーマを置いて戦ってきた。何が中小企業の利益を妨げになっているかのいくつかがわかった。
その一つが利益に無頓着で追及していないこと。利益を意識しているのは経営者だけで、以下は利益もコストも意識していない。せいぜい「売上」を意識しているくらいでそれさえも意識してないケースも多い。
中小企業ではコストをリアルタイムに把握していない。つまり、売上ーコスト=粗利 がわからないので「利益がゴール」のはずなのにそのゴールを見失ってとにかく頑張る方式になっている。
利益を増やすという行動ではなく、がんばること自体が目的となったり、利益につながらない改善を繰り返すことになる。それは改善とはいわない。お金と言うものが遠い存在になってしまう。
いつまでたってもがんばるけど利益は出たりでなかったり、という状態。
利益を生むために会社に行く、という原理原則論が消えてしまう。
それに気づいて、そこでシステムと言うものは効率化のためのものであるだけではダメで利益を生み出すための利益システム化にしていかなければいけないということを確信している。