先日、NHKで「プロフェッショナル仕事の流儀」が放映されていました。
他の用事をしながら、見るともなしにつけっぱなしにしていたのですが、
登場人物の一言ひとことに耳を奪われました。
大阪の居酒屋の店主が今回の主人公。
そのお店では、特別高価な食材をつかっているわけではないのに、
客がみんな顔をほころばせて美味しい、おいしい、といって食べている。
店主の一言
「これは400円やから手抜いて、こっちは10000円やから丁寧にやる、
それはちゃいますやろ」
その通り!
BAISOKUでも、ご予算のない会社さんにはできるだけ安く、
ちょっと無理してでもリーズナブルな価格でシステムを提供してきました。
が、10万円の仕事も、3000万円も同じように魂をこめて
手を抜くことなくやっています。
さらに店主の話は続きます。
「縁で仕事をする。
相手が居るんですよ、いつも。
食材を作る人、という相手がいる、食べてくれる人、という相手がいてくれる。
相手のためにいい仕事をする」
かっこええです!
相手に「さすが!」「ありがとう!」と言ってもらうために
いつも相手のことに想いをはせて仕事をしています。
そう思っていたら、こっちの気持ちを見透かしたように、
「(気持ちが)とどくか届かないかはわからないけど、こちらが一生懸命やったら
少しは気持ちが届くと思うんですよ。そう思ってやっている」
そおぉぉ!!!ですよね!!!180%同感です。涙が出ました。
まさに「一燈照隅」そのものです。
最後に「あなたにとってプロフェッショナルとは?」の問いに
「愚直なまでにコツコツとお客さんのことを考えながらやり続けるのがプロちゃいますか?」
と。私の頭の中を見てるのか!と思うくらいです。
ITとか、システム開発というと、一時期ITバブルと言われたこともあり
一見派手な世界に感じられる方もいるかもしれません。
が、実際は、緻密で地道な仕事です。
万里の長城をつくるように、一歩ずつ、一レンガずつ積み上げていくのです。
何万行ものプログラムソースの中にたった一文字間違いがあっても、
システムは動かない。それくらい正確さが求められる仕事です。
ファジーさのみじんも許されない世界。それがシステム開発です。
コツコツ微差をつみかさねたものが大差になる。
まぐれやラッキーは無い、そんな潔さに魅力を感じて
30年間この仕事をしています。
当社の社是である「一燈照隅、萬燈照国」
これからも命懸けで貫いていきます。
◆今日の一言
一燈照隅、萬燈照国
最初は一隅を照らすような小さな灯火でも、その灯火が十、百、万となれば、
国中をも明るく照らすことになる。(最澄)
人が振り向こうが振り向くまいがそれは問題ではない。
ただ一途に自分の真心を尽くす。
そうすると、そんな一隅を照らす行為に励まされた人が、
私も一隅を照らすような行為をしようと決意されて、
いつしか輪が広がっていくものだ。
『安岡正篤』
スピードアップコンサルティングのBAISOKU
代表取締役 吉沢 和雄