損得(徳)勘定のススメ


BAISOKUの吉沢です。

個人的に感じていることの一つなのですが、「損得」の基準がわからない人が多い。
目先の損にこだわりすぎて、本質的なものを失くしてしまっていることに気づかない。

こんな例え話があります。

「あなたは、自分の財布から1万円が風で飛んでいったら
慌てふためき、必死で追いかけようとするだろうが、
これから先、自分に入ってくるはずのお金が何十万円も消えていって
いることには平気なのだ。」

あなたが会社員だったとして、お昼ご飯代を節約したり、人付き合いを控えたりしてお金が減らないようにする…のではなく、
仕事力をあげて、役職手当や技能手当をアップさせることの方がだ、という意味です。

これは、お金の話だけでなく、時間についても言えます。

ちょっと面倒な仕事を頼まれた時、
「やんなっちゃうな、適当に片づけてさっさと帰ろう」
と思う人と、
真摯に対応して双方が納得のいく結果を出す人と、
どちらが将来的に得なのか…言うまでもないですね。

周囲からの評価、今後の仕事の任され方、
給与や賞与の考課にも影響してくるでしょう。

これは、突き詰められた「得」の本質には、「徳」があることを示しているのではないでしょうか?
私は、こうした本質的な意味での「損得勘定」はおおいにするべき!と
思っています。

みなさんも、できれば、目先にとらわれることなく、
長い目で、多面的・俯瞰的に見て、根本的に考察し、
正しい損得勘定をしてほしいと思います。

吉沢和雄は「損して得(徳)とれ!」で生きています。

◆今日の一言◆

子曰く、君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。

君子は道理を理解し、小人は目先の損得を理解する。
志を持っていないと目先の利に惑わされる。
目先の利などほんの一過性のものである。
大事を成したいなら己を尽くして、目先の損得は考えるべきではない、ということだ。

『論語』より


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