おはようございます!BAISOKUの吉沢です。
「読み書き算盤」教育の根本ですね。
ただ、文字を読んで、文字を書いて、算数ができる、というのではない。
読み:相手が伝えたいことを正確に読み取ることができる
書き:自分が伝えたいことを相手に伝わるように書くことができる
算盤:数字を把握し、正確な答えを出すことができる
コンピュータで言えば、読み=入力(インプット)、書き=出力(アウトプット)、
算盤=演算、となります。
人間の営みでいえば、正しく情報収集をして(インプット)、
正確に検討、判断して(演算)、最適な答えを導いて出力する(書く、話す、など)、
ということです。
今、これができていない人が非常に多い。
まず「読む」
そもそも「読んで」いない。活字離れが叫ばれて久しいが、先日ニュースをみていたら
一ヵ月に1冊も本を読まない人が4割以上もいるという。
マンガや雑誌すら読まない人が増えている。
また、仮に本を読んだとしても、正しく理解できているかどうか。
以前、「読めない漢字は全部とばして読んでいます」という人がいた。
そこでどれくらい読めているか試したところ、一頁の半分くらいしか読めていない。
これでは意味が伝わるはずがない。
次に「書く」
今の人は、四六時中携帯電話やスマートホンに向かってなにやらカチャカチャ文字を
打っているようだが、これは「書く」こととは根本的に違う。
画面をのぞくと絵文字やスタンプの行列で、
仲間内でフィーリングを交換する分にはよいのだろうが、
文章となるとからきしダメである。
以前、日本語が全部「カワイイ」「カッケー」「ダセー」になってしまうのではと
危惧したことがあったが、それすらなくなって
「(*^_^*)」「v(^^)v]「(ー_ー)!!」で表現されてしまうのでは、と心配です。
「算盤」となると痛々しい。
分数や、少数の計算ができない大学生が多いと言われています。
分数や少数に限らず、引き算足し算ができない。
コンビニエンスストアにいって、610円の買い物をして、
1110円出すと、怪訝な顔をされます。500円玉でお釣りをもらいたい、ということが
わかってもらえません。
飲食店でお勘定が1250円の支払に対して2000円出すと電卓を取り出して計算している…。
これまで何度も「仕事に魂を込めろ」とか「真剣勝負で仕事をしろ」と書いてきましたが、
まずは「読み書き算盤」を一人前にできるところから始めないとダメですね。
「読み書き算盤」ができない人は、社会では相手にされません。
仕事のためだけでなく、人生のために今からきちんと身につけましょう!
◆今日の一言
教育とは流水に文字を書くような果ない業である。
だがそれを巌壁に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。
森信三