鬼の吉沢

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

この道30年、百数十人の部下、後輩を指導してきました。
仕事には徹底的に厳しく、昔は「鬼の吉沢」と言われ、
恐れられていたこともあったようです。

仕事は真剣勝負ですから、いいかげんな考えや態度は絶対に
許しませんでした。

お客様のためはもちろんですが、いいかげんを許すと
本人の人生がいい加減なものになってしまうからです。

先日、テレビのニュースに歌舞伎俳優の中村吉衛門さんが出ていました。

まもなく70歳にならんとする吉衛門さんは第一線で活躍されています。

体調がすぐれず、飯ものどを通らないような状態でも
舞台に立ち続ける。それだけでも驚愕なのですが、
後進の指導にあたられている姿に感服しました。

歌舞伎の伝統を後世に伝えるために、若手を厳しく指導。
「”うまく”やろうとしないで、心で演じる」
「経験が大事。もっと勉強しないと」と。
厳しさの奥に若手への愛情を感じました。

吉衛門丈は、「鬼平犯科帳」の鬼平の役でも有名です。
「鬼の平蔵」と言われた鬼平と、吉衛門さんの姿が重なりました。

叱る、怒る、というのは、真剣にその人と向きあっていないと
できないものです。

残念なことに、叱られた方は、愛情をもって指導されているとは受け取らずに
怒り、恨み、ひがみ、ふてくされてしまうことが多いようです。

しかられた人は愛されている、心配されているのだという事に気づきましょう。

ちなみに私は仕事以外のことではまったく怒りません。
常に上機嫌です。

が、一度仕事モードにスイッチがはいったならば、
真剣勝負!

鬼の平蔵ならぬ、鬼の吉沢、自分に厳しく!なまくらは許さない!!

敵はだれですか?私です!

◆今日の一言

子曰わく、之を愛して能(よ)く労することなからんや。
忠にして能く誨(おし)うることなからんや。
真に人を愛するからには、その人を厳しく教え鍛えないでおられようか。
真に相手を思うからには、その人を教え導かないでおられようか

論語 憲問第十四