以前、「指導するということ」というテーマでブログを書きました が、
実は、指導するほうがいくら長けていても
指導されるほうの力が全くなければモノになりません。
指導力と同じくらい大事なのが「教えられ力」。
「教えられ力」というのはどういうことかというと:
・はい、と素直に聴く姿勢
・まず指導されたとおりやってみる
・結果を報告する
・感謝する心(教えてくれてありがとう)
こういうひとには「また教えたくなる」んです。
ここがミソ。
また教えたくなる -> 喜んで教わる -> できることが増える
-> また教えていただける
ということでどんどん仕事を覚えてできるようになってきます。
反対に、指導されたことに対して:
・返事、うなずき、あいづちをしない
・一応、聞いてはいるが、教えてもらった通りにやらないで
自己流でやって失敗する
・失敗するから報告できない(そらみたことかと言われるのがいや)
・当然感謝できない
これでは二度と仕事がやってきません。
仕事がやってこないということは、それ以上給料が上がりようがない、
ということです。
かの松下幸之助翁も、「教えられ力」が最強だったといいます。
「私は小学校しか出ていないから、教えてください」という
謙虚に真摯に人のいうことに耳を傾ける姿勢。
同じように、アサヒビールをスーパードライの大ヒットで蘇生させた
樋口廣太郎氏も、
「私は、ビールは素人です。教えてください。何も知らない樋口です」
とニコニコ顔でまわりに聞いて回ったといいます。
人は自分の力のみで生きているのではない。
周りの力を味方にして、自分のもてる力を最大限に発揮して、
世の中のためになること。
そういう生き方をしたいと思います。
◆今日の一言
この「二つ」だけは絶対にやってください!
二つだけやらなければならないことがあるとしたら、
一つは、知っていることを、もったいつけず教えること。
二つ目は、知らないことを素直に聞けること。
それがグルグル繰り返されるんです。
何でも教えて、わからないことは聞く、それでことはすむんです。
それだけで人生はすごく楽なんです。
人間は、教えたり、教えられたりすれば、本当に何でもできるんです。
だから、苦しいときは人に聞いてください。
苦しみから逃れられる方法を知っている人が、このなかに必ずいます。
知らないことは恥ずかしくないんです。
バラは自分にトゲがあることを恥ずかしがってはいないんです。
私にも欠点がいくつもあります。でも、それは個性です。
みんなが知らないことを、私が知っていることもあるんです。
そして、私が知らないことを、みなさんが知っていることもあるんです。
それを、これから、私はみなさんから教わります。
斎藤一人(さん)
スピードアップコンサルティングのBAISOKU
代表取締役 吉沢和雄