出世する最短の方法を知っていますか?
それはいつでも「一番難しい仕事に手を挙げること」です。
私は常にそうしてきました。
コンピュータ業界に入りたての頃、周りは東大や有名大学卒の
エリート集団でした。
こちとら、ろくろくまじめに学校もいっていませんでしたから
飛び交う当時最新の会話、聞きなれない横文字についていくのに必死でした。
が、決して負ける気はしませんでした。
30年前といえば、インターネットもありません、
コンピュータ用語集を買って、いつも持ち歩き、まるごと覚えました。
文献も当時はすべて英語でしたから辞書と首っ引きで読み込みました。
学生時代、あんなに英語が嫌いだったのに、おかげで今では読む分には苦労しません。
(ヒアリングが苦手なので話すことは得意ではありませんが)
社員教育とか研修とかそんなものありませんでしたから、
全部独学で、技術を身に着けました。
もちろん、達人の方々に謙虚に学びもしました。
スゲー!と思う所は全部真似して自分のものにしました。
メモの取り方、白板の板書の仕方、プロジェクトの進め方、顧客との会話、
当時はスゴイ人たちがたくさんいて、勉強になりました。
でも絶対負けない!と思っていましたけどね。
そうこうするうちに仕事が回って来始めます。
人が遠慮するような難しい仕事にいつも一番に手を挙げました。
他の人が出来ない仕事をやっつけるのが快感じゃないですか。
誰でもできる仕事なら私がやる必要がないと思っていました。
難易度が高ければ高いほど燃えます。
一番難しい仕事をやればお客様は必ず喜んでくれます。
さすがだね、と言われ、お金も出ます。
いいことづくめです。
若い方々に言いたい!
一番難しい仕事に真っ先に手を挙げなさい。
そしてそれをやり抜きなさい。
そうすれば、得も言われぬ快感と、他人からの称賛が得られます。
そして何をおいても、それは人の役に立っているということなのですから。
◆今日の一言
「感奮興起」
何かに感じ自分もうかうかしておれないと奮い立つ――
感奮興起である。人間の成長、人生の発展に不可欠の資質、要素である。
多くの先達がその大事さを説いた。
佐藤一斎は『言志録』にいう。
《憤の一字、これ進学の機関なり。
「舜何人ぞ。予何人ぞ」とは、方に是れ憤なり》
憤の一字とは感奮興起と同義である。
憤こそが学問を進歩させ、人間を向上させる機関だと一斎は言い切る。
「舜何人ぞ。予何人ぞ」は孔子の一番弟子、顔回の言葉。
舜というのは堯と並び称される支那古代の聖人。
その舜も人、自分も人、努力修養すれば自分も必ず舜のような人物になれる、
と顔回は感奮したのだ。
安岡正篤
スピードアップコンサルティングのBAISOKU
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