応対辞令

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

最近盛んに「コミュニケーション」の重要性が説かれていますが、
実は私は「コミュニケーション」という言葉が嫌いです。

日本語で訳すとなんでしょうか?
手元の辞書によると
1.伝達、報道(すること);(熱などを)伝えること
2.通信、交通、文通、情報;通信文、書信、手紙、伝言
3.交通、連絡;交通機関
4.報道機関
5.(根拠地と戦線との)連絡
とあります。

日ごろ私たちが考えている「コミュニケーション」のイメージとは
ちょっと違いますね?

人とのかかわりを表すのに、私が好きな言葉は「応対辞令」です。

「応対」とは人と相対して応接すること。
「辞令」の意味は、広辞苑によると
1.応対の言葉遣い
2.詩や文章のあや
3.官庁とか会社の任免の文書
とあります。

つまり、「応対辞令」とは、人と相対し、人と応接する時のふるまい方、といえます。

社会生活のさまざまな場における人間関係にどう対処するか、
どんな会話をするか。適切な問答ができるか
立ち居振る舞いや言葉遣い、挨拶、ひいては冠婚葬祭時の対応まで、
相手に敬意を表しつつも、相手からも敬されるようにふるまう。

その「妙」が応対辞令だと思うのです。

一期一会の出逢いを、宝にするか、ゴミにするか。

たった二言三言の会話で決まります。

肚に言葉をもって、常に磨いておきましょう。

BAISOKUは、最高の応対辞令でお客さまをお迎えします!

◆今日の一言

器量と応対辞令

「あれは器量人だ」という言葉が通俗用語になっておりますが、
これは人間の具体的存在を器という字で表現しているもので、
人間の大きさ、深さを量る言葉として用いている言葉であります。

あれは頭が良い、よく出来る。けれども人を容(い)れない。
人を用いる量がない。深みがないなどといわれる人があります。

度量、器量ということが良く考えられなければならないわけです。
もう一つ人物の応対辞令という言葉がありますが、応対というのは、
いろいろな問題に応じてきびきびと処理してゆくことであり、
辞令とは事に対して自分の考えを適確に表現してゆくことです。

この応対辞令は大変大事でありますが、俄か仕立てではどうにもなりません。
結局平素の修業に俟(ま)つほかはないのであります。

安岡正篤