ものの見方の三原則

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

食品の不当表示問題のニュースがひきもきらないこの頃ですが、
企業において、物事を判断するべき立場にいる人たちが、
どうも近視眼的すぎる、と感じます。

私は、私淑する安岡正篤師に学び、
常に下記の3つの観点から物を観るように心がけています。


<ものの見方の三原則>

第一は、目先にとらわれず、長い目で見る。

第二は、物事の一面だけを見ないで、出来るだけ多面的、全面的に観察する。

第三は、枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察する。

とかく人間というものは、手っ取り早く安易にということが先に立って、
そのために目先にとらわれたり、一面からしか判断しなかったり、
或は枝葉末節にこだわったり、というようなことで、
物事の本質を見失いがちであります。これでは本当の結論は出てきません。

物事というものは、大きな問題、困難な問題ほど、やはり長い目で、多面的に、
根本的に見てゆくことが大事でありまして、
殊に人の上に立つ人ほど、これは心得なければならぬことであります。

安岡正篤『東洋思想十講』

これに照らし合わせると、昨今取りざたされている問題は、
まるで逆のことをやっている、ということになる。

第一は、目先の利益にとらわれて、信用という長い間培ってきたものを失うことを考えなかった。

第二は、コスト削減において、安価な材料を提供する、ということだけしか方法はなかったか。
    または、安直にコスト削減するだけではなく、お客様の数を増やす方法を考えなかったか。
第三は、事業の根本は何だったのかを、考えなかったか。

さて、人のことはおいておいて、BAISOKUもあらためてわが身を振り返り、
ものの見方の三原則にのっとって行動していきます!

利より信!

◆今日の一言

知者はこれに過ぎ、愚者は及ばず

「中庸」の美徳を語ったことば。
「中庸」とは、ものの見方も行動も一方に偏らないこと、ほどよくバランスがとれているという意味。

『中庸』