ITほどすてきな商売はない!

わたしはこの道30年ですが、
もともと、コンピュータ屋になろうと思ってコンピュータを
始めたのではありません。

コンピュータはあくまでも手段であって、
目的を達成するための道具です。

30年前にマイコンショーという展示会のチラシをたまたみて、
なんとなく行ってみたら
「これだ!!!」とビビビっときたのです。

これがあれば勝てる!と思いました。

当時100万円くらいするコンピュータを自腹で買いました。

そこから独学です。
本屋に行き、ありとあらゆる(といっても当時はそれほど数はありませんでした)
コンピュータに関する本を買い漁り、穴が開くほど読んで、
自分のものにしました。スクールに行ったわけでも、誰かに教えてもらった
わけでもありません。

もうそろそろこれで仕事としてやっていける、と思った時
コンピュータの会社に面接を受けに行き、
「私はコンピュータでこれこれこれだけのことができます」
と言ったところ、ノーテストで入社できました。

コンピュータは手段だと言いましたが、
「最高」の手段だと今でも思います。

もちろん、仕事としても最高にやりがいのあるいい仕事です。

私はいつも社員に言います。

「俺たちの仕事は、暑くもなく、寒くもなく、空調のきいたオフィスで、
椅子に腰かけて仕事ができる。
休みだって年間100日以上もあるうえに、ちょっと体調が悪ければ、
お客さまに迷惑をかけない範囲で自分で仕事のペース配分ができる。
怪我する心配もなければ、誰かに襲われる心配もない。
こんないい仕事他にあるか?」

と。

しかも、我々はITという頭脳労働者です。
うんと頭を働かせて段取りすれば、10%位のの生産性アップは
誰だってできること。

極端に言えば、3人分の仕事を一人でこなすことだって
可能です。現に私はやってきました。

そして、仕事をすればするほど、知識と経験が積み重なって、
仕事の引き出しは増え、判断力がつき、さらに仕事が研ぎ澄まされてくる。
どんどん高みに登ることが出来るのです。

もちろんITだけでなく、真剣勝負で魂を込めた仕事をすれば
どんな仕事も同じだとは思いますが、付加価値のつけ方、という点と
創意工夫の余地がものすごくあるという点で
ITはダントツにいい仕事だと思います。

最近は、巷でITは3Kの仕事、などと言われ始めて
エンジニアのなり手が少ないそうですが、
こんなときこそチャンス!です。

我こそは!と思う若者に挑んでほしいと思います。

◆今日の一言

職業とは

職業に二つの意味がある。
一つは、それによって生活を営む手段とすること。
一つは、職業である仕事を通じて世のため、人のためになるということである。
これあるによって職業は神聖であり進歩があるのである。

安岡正篤

スピードアップコンサルティングのBAISOKU
代表取締役 吉沢和雄